根面う蝕(虫歯)

こんにちは!

博多区のやまだホワイトクリニック歯科です。

今回は根面う蝕(虫歯)のお話です。

根面う蝕とは、読んで字の如く「歯根面のう蝕(虫歯)」のことです。露出した根面は非常に虫歯のリスクが高いのです。

理由①構成成分の違い

エナメル質はミネラル 97%とコラーゲン3%で構成されているのに対し、根面(象牙質)はミネラル 70%とコラーゲン 30%で構成されています。根面う蝕ではミネラルの溶出とコラーゲン分解の2つを予防しなければなりません。

理由②臨界pHの違い

エナメル質の臨界pHは5.5~5.7で、象牙質の臨界pHは6.2~6.7なのでエナメル質よりも溶けやすいです。

以上のことから、エナメル質のうと比べると根面うは進行しやすいと考えられます。

★ 根面う蝕予防で重要なのは「コラーゲンの分解を防ぐ」ということ!

根面う予防のための歯磨剤に含まれる成分には

・PCA(ピロリドンカルボン酸)があります。

PCA はコラーゲン層をコーティングし分解を防いでくれる剤です。

さらにPCAにはフッ化物をより多く歯面にとどめる性質もあるので、フッ化物による脱灰抑制効果が上がります。

また、根面が露出すると磨きにくくなり、う蝕の進行も早い傾向があるため、定期的な歯科検診で予防、早期発見が大事になります。