食後に歯を磨く。いい?わるい?

 こんにちは。やまだホワイトクリニック歯科です。

緊急事態宣言が解除されましたが、まだまだコロナウイルス感染対策に気が抜けない日々が続いている事かと思います。

 今回は食後の歯磨きについてのお話をさせて頂きたいと思います。

食後の歯磨きについては

・すぐ磨き推奨派

→早めにお口の中を綺麗にする

・すぐ磨き否定派

→食後すぐ歯を磨くと歯が溶けてしまう

という2つの見解があります。

結論から申しますと食後すぐ歯を磨いたからといって、基本的に歯が溶けてしまう訳ではありませんので、すぐに磨く事をおすすめします。

 と言うのも、以前テレビや新聞で報じられた「食後すぐに歯を磨くと歯が溶けてしまう」という現象は、元々歯がすり減った状態の人にしか適応されないからです。

この報道の元となった実験は、歯の象牙質(内側の層)を酸性飲料に浸して、浸透度と歯磨きの開始時間による歯のすり減り度合いをみるもので、直後の歯磨きでは歯はすり減ってしまうという結論でした。

しかし、実際の人の歯の表面はエナメル質という硬い層に覆われていて、それにより酸は実験の時ほど歯には浸透しにくいと考えられますので、通常の食事では実験結果のように歯がすり減るという事は起こりにくいと考えられます。

よって、通常の食事の時は早めに歯磨きをしてプラーク(歯の周りについた細菌)を取り除く事により、虫歯や歯周病を予防していく事が大切だと考えられます。

 コロナウイルスに負けないよいうに、まずはお口の健康から大切にしていきましょう。

※詳しくは、日本小児歯科学会のホームページに記載されておりますので、気になる方は是非ご覧になられてください。